絶対命令アプリ
人数が多ければできることがある。


それはこのアプリについて調べる事だった。


あたし1人でももちろんできることだけど、人数は多ければ多い方がいいに決まっている。


あたしは真面目に自習をしている紗菜へと視線を向けた。


紗菜がその視線に気が付いてこちらを向く。


視線が合わさった瞬間、紗菜は怯えたように表情をこわばらせた。


あたしは自分のスマホで《絶対命令アプリ》のショップを調べた。


颯樹がさっき言っていたアプリは100万コイン必要だ。


紗菜はそれをすでに手に入れている。


あたしははやる気持ちを押さえ、紗菜の机へと移動したのだった。
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