絶対命令アプリ
☆☆☆

あたしたち3人は授業が始まる前に学校を出て、最寄り駅へと向かっていた。


生まれて初めて学校をサボってしまったという罪悪感と、変わって行くクラスメートたちとで心の中はグチャグチャだった。


「今から高田高校に行くの?」


駅が見えて来た頃、紗菜がそう聞いて来た。


「そのつもり」


あたしは前を向いて歩きながらそう返事をした。


「今行っても授業中だよね?」


「そうかもしれないけど、颯樹やカリンはもうこのアプリに取りつかれてる。早く解決しなきゃもっと大変なことになるよ」


駅の構内へと入って行くと、制服姿という事で視線を浴びた。
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