絶対命令アプリ
「貴美子、どうしたの?」


突然真横からそう声をかけられて、悲鳴を上げそうになってしまった。


見ると紗菜と亜美が立っている。


「さっきからずっと呼んでるんだよ?」


「ご、ごめん」


あたしは胸をなで下ろして2人がパソコン画面を見れるように体をずらした。


「これ見て」


2人は画面上のやりとりを無言で追いかけて行く。


徐々にその表情は険しくなっていた。


「なにこれ、高田高校の裏サイト?」


紗菜にそう聞かれてあたしは頷いた。
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