絶対命令アプリ
あたしたちが入って来たことに驚いている生徒もいる。


あたしたちはみんなからの視線を感じながら、教卓へと向かった。


教室後方にはカリンと颯樹が奴隷を従えて勉強している。


「なんだよ、演説でもするのか?」


颯樹がそう声をかけてきたのを、あたしは無視した。


「今からとても重大な話をするので、できたらみんな聞いてほしい」


声をはり、姿勢を正してそう言った。


みんなのペンの音が徐々に消えて行く。


「今日、あたしたちは隣街の高田高校へ行ってきたの」


「あの事件があった高校か」


すぐに颯樹が反応した。
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