絶対命令アプリ
黒髪の少女はそう言い、オレンジジュースを美味しそうに飲んだ。


「最初はこの子があたしを奴隷にするためにアプリに誘ってきたんですけど、あたしの方がジャンケンに勝っちゃったんですよ」


黒髪の少女はそう言い、口角を上げて笑った。


「普段は派手なのに、今は忠実な犬ですよ。ほら、お手」


黒髪の少女がそう言って手のひらを出すと、茶髪の少女は言われた通りお手をした。


「おもしろいでしょ? 先輩も早くしなきゃ王様の時間が過ぎちゃいますよ?」


少女はそう言うと、茶髪の少女の自転車の後ろに乗り、行ってしまったのだった。
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