絶対命令アプリ
「アプリをダウンロードしたら24時間以内に他の人にアプリを紹介しなきゃいけない。

または、他の人とゲームをしなきゃいけない。だから、アプリの紹介を選択して全校生徒に回せばいい。ゲームをせずにこのアプリを消す事ができる」


あたしは早口でそう言った。


ゲームはしない。


主従関係にはならない。


その選択肢が、このゲームには最初からあったのだ。


「はぁ? そんなことできるワケないだろ」

颯樹が呆れた声でそう言った。


「どうして?」


紗菜がそう訊ねる。


「こんなに楽しいゲーム、やらないワケがねぇだろ」
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