絶対命令アプリ
脅し
結局誰もあたしたちの言う事なんて聞いてくれなかった。


その失望感は多きかった。


馴れた帰り道がひどく遠く感じられる。


早く家に帰ってベッドに横になりたいのに、足は全然前に進んでくれなかった。


太陽は沈み始めていて、街はオレンジ色に染まっている。


こんな状態のまま勉強をしたっていい結果がでるとは思えなかった。


けれど、今日1日サボってしまったから勉強しないワケにはいかない。


色々な葛藤が胸の中でせめぎ合っている。


その時、スマホの電子音が聞こえていてあたしは足を止めた。


画面では次のゲーム相手が表示されている。


紗菜との主従関係が終ったから、勝手に次が始まるようだ。
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