絶対命令アプリ
あたしと颯樹はしばらくの間2人の後ろ姿を見送っていた。


自転車にはカゴがついておらず、荷物を2つ抱えたまま自転車を運転している茶髪の少女。


「今の話、どう思う?」


颯樹に聞かれてあたしは肩をすくめた。


「馬鹿らしい」


そう返事をして自販機でオレンジジュースを買った。


立ち話をしていたら喉が渇いてしまった。


「でもちょっと興味あるよな?」


颯樹の言葉にあたしは眉間にシワを寄せた。


「本気で言ってる?」


あんなのあの子たちの作り話しに決まっている。
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