絶対命令アプリ
できるだけ冷静に。


相手の顔を見てゲームをしなきゃいけない。


今の自分にそれができるかどうか、正直不安だった。


だけどあたしはここで負けるワケにはいかないのだ。


絶対に勝ってやる。


その思いで、ここまで戻って来たのだから。


「そっか。カウントダウンが始まるんだったな。ちょっと待っててくれ」


歩はそう言うと、スマホを取りに一旦更衣室へと移動した。


そしてすぐに戻って来た。


黒く大きなスマホだ。
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