絶対命令アプリ
彼らからすればこのまま関わることなく終わってほしいと願っていることだろう。


だけどダメなんだ。


全員が関わらなければ終わらないんだ。


それをもう1度ちゃんと説明した方がいいのかもしれない。


けれど、脳裏に過るのは昨日のツバサの行動だった。


もし、また誰かがあんな強行に及んで来たら?


そう考えると、安易に発言することもためらわれた。


あたしは視線から逃れるように教科書を取り出したのだった。
< 300 / 367 >

この作品をシェア

pagetop