絶対命令アプリ
☆☆☆
屋上へ向かおうと教室を出た時、廊下には人だかりができていた。
他のクラスの子たちも落ちた女子生徒のことを見ていて、屋上の人影にも気が付いていたのだろう。
あたしは躊躇したのち、諦めて教室へと引き返した。
窓際に立って下を覗き込むと、数人の先生が集まり女子生徒の体に毛布を掛けているところだった。
1人は携帯電話で必死になにかを説明している。
警察か救急に連絡を入れているのだろう。
あたしは込み上げて来る吐き気を押し込めて、目を見開いたままの女子生徒を見つめた。
その顔は恐怖で歪んでいたが、元の原型が失われているワケじゃない。
あれは間違いなく、光ちゃんと一緒に屋上に来ていた生徒だった。
屋上へ向かおうと教室を出た時、廊下には人だかりができていた。
他のクラスの子たちも落ちた女子生徒のことを見ていて、屋上の人影にも気が付いていたのだろう。
あたしは躊躇したのち、諦めて教室へと引き返した。
窓際に立って下を覗き込むと、数人の先生が集まり女子生徒の体に毛布を掛けているところだった。
1人は携帯電話で必死になにかを説明している。
警察か救急に連絡を入れているのだろう。
あたしは込み上げて来る吐き気を押し込めて、目を見開いたままの女子生徒を見つめた。
その顔は恐怖で歪んでいたが、元の原型が失われているワケじゃない。
あれは間違いなく、光ちゃんと一緒に屋上に来ていた生徒だった。