絶対命令アプリ
計画
校門前の人垣が減ってきたころ、あたしたちはようやく教室へ入る事ができていた。


昨日に続いて今日も飛び降りた生徒がいるため、先生たちはとても授業をできる様子じゃなかった。


「今日も自習か」


教室に入り、黒板に書かれている文字を見て颯樹は言った。


教室内にいるのはたった数人の生徒たちだけだった。


みんな一旦は登校して来ているが、授業にならないとわかると自主的に帰ってしまったようだ。


以前から自分の勉強が最優先だったA組だけれど、今では更に孤立感が増していた。


クラスメートとは名ばかりでてんでバラバラな方向を向いているように感じられる。


あたしは自分の席に座ってぼんやりと教科書を眺めていた。


ここ最近勉強はサッパリダメだ。
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