絶対命令アプリ
「昨日の2人、完全に王様と奴隷だったよな」


「……そうだね」


あたしは仕方なく同意した。


面倒ごとに巻き込まれるのは嫌だけど。誤魔化せそうにない。


「なんであんなことするんだろう」


「そんなの、ゲーム期間が終わっても相手よりの有利に立つためだろ」


颯樹の言葉にあたしは目を見張った。


「どう見ても、あの2人は茶髪の方が黒髪の方を従えるパターンだろ。その関係を打破するための行動だと思うけど」


颯樹の言いたいことは理解できる。
< 52 / 367 >

この作品をシェア

pagetop