絶対命令アプリ
嫌な予感にみじろきをする。


「博は今、俺のジュースを買いに行ってる」


颯樹がなんでもない様子でそう言った。


あたしは唖然として颯樹を見つめる。


「それって……」


そう言いかけた時、教室のドアが開いて博が入って来た。


A組の雰囲気に戸惑いながらも足を踏み入れる博の手には、颯樹がいつも飲んでいるスポーツドリンクが握られていた。


あたしは混乱し、颯樹と博を咬合に見つめる。


「サンキュ」


颯樹がスポーツドリンクを受け取って、すぐにひと口飲んだ。


博は落ち着かない様子で颯樹の横に立っている。
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