絶対命令アプリ
涙目で助けてと訴えていた美奈。
「大丈夫か?」
そう声をかけられて顔をあげると、いつの間にかクラスメートの岡雅弘(オカ マサヒロ)が隣に立っていた。
あたしを追いかけて来たのではなく、同じように教室から逃げて来たという様子だ。
「……うん」
あたしは頷き、雅弘の切れ長の目を見つめた。
ビー玉のように綺麗な目が、今は歪に歪んでいる。
「貴美子も《絶対命令アプリ》っていうのをダウンロードしたのか?」
そう聞かれて、あたしは左右に首を振った。
「雅弘は?」
「俺もまだ」
その答えに安堵してため息を吐き出した。
ここで主従関係が生まれる心配はなさそうだ。
「大丈夫か?」
そう声をかけられて顔をあげると、いつの間にかクラスメートの岡雅弘(オカ マサヒロ)が隣に立っていた。
あたしを追いかけて来たのではなく、同じように教室から逃げて来たという様子だ。
「……うん」
あたしは頷き、雅弘の切れ長の目を見つめた。
ビー玉のように綺麗な目が、今は歪に歪んでいる。
「貴美子も《絶対命令アプリ》っていうのをダウンロードしたのか?」
そう聞かれて、あたしは左右に首を振った。
「雅弘は?」
「俺もまだ」
その答えに安堵してため息を吐き出した。
ここで主従関係が生まれる心配はなさそうだ。