独占欲強めの王太子殿下に、手懐けられました わたし、偽花嫁だったはずですが!
フィリーネがアーベルの心を射止めたという噂が、国内外の噂となり、今や三乙女のレースを使った彼のドレスは大人気。
もともとかなりの人気店ではあったけれど、今では都一の人気に迫ろうとしているらしい。
クラインいわく、今回送ってきたドレスやアクセサリーは、そのお礼——さらに、フィリーネが新作を身に着けることによって、また新たに令嬢達の注目を集めることを期待してのものだとか。
「ちゃっかりしてるな。商人だから、このくらいは当然ということなのかもしれないが」
アーベルが、フィリーネの手元にあった手紙を勝手に取り上げて読み始めてしまう。
(……たしかに、狙い通りではあるんだけど。ここまでしてもらうほどのことかしら)
「でも……こんな贈り物まで」
フィリーネは困惑してしまった。たしかにクラインとはいろいろ約束をしたけれど、こんなに高価な贈り物をもらっていいようなことはしていないと思うのだ。
だが、アーベルの答えは明確だった。
もともとかなりの人気店ではあったけれど、今では都一の人気に迫ろうとしているらしい。
クラインいわく、今回送ってきたドレスやアクセサリーは、そのお礼——さらに、フィリーネが新作を身に着けることによって、また新たに令嬢達の注目を集めることを期待してのものだとか。
「ちゃっかりしてるな。商人だから、このくらいは当然ということなのかもしれないが」
アーベルが、フィリーネの手元にあった手紙を勝手に取り上げて読み始めてしまう。
(……たしかに、狙い通りではあるんだけど。ここまでしてもらうほどのことかしら)
「でも……こんな贈り物まで」
フィリーネは困惑してしまった。たしかにクラインとはいろいろ約束をしたけれど、こんなに高価な贈り物をもらっていいようなことはしていないと思うのだ。
だが、アーベルの答えは明確だった。