独占欲強めの王太子殿下に、手懐けられました わたし、偽花嫁だったはずですが!
「いいんじゃないか? だって、ここに書いてあるじゃないか。フィリーネが、このドレスを身に着けることによって新たな宣伝効果を期待してるって」
「——なんだか、順調すぎて怖いくらい。借りると思ったらいいのかしら」
「贈り物だって、あっちは言ってるのに」
「——いえ、いただきっぱなしってわけにはいかないと思うの」
こうやってクラインが手を貸してくれるというのなら、フィリーネの方も全力で答えねば!
「アーベル様!」
「お、おう……」
「散歩に行きましょう! 護衛の手配ができるのなら、街にお出かけしても! クラインさんの期待に私答えないと! さあ、いちゃいちゃしましょう、全力で!」
フィリーネのやる気は燃え上がった。そうだ、クラインからもらいっぱなしではいけない。ここはひとつアーベルと思いきり出歩いて、周囲の人達に見せつけてやらなければ!
(ほ、本当にいちゃいちゃするわけじゃなくて、演技だけど!)
そこはちゃんとわかっているので問題ない。
「——なんだか、順調すぎて怖いくらい。借りると思ったらいいのかしら」
「贈り物だって、あっちは言ってるのに」
「——いえ、いただきっぱなしってわけにはいかないと思うの」
こうやってクラインが手を貸してくれるというのなら、フィリーネの方も全力で答えねば!
「アーベル様!」
「お、おう……」
「散歩に行きましょう! 護衛の手配ができるのなら、街にお出かけしても! クラインさんの期待に私答えないと! さあ、いちゃいちゃしましょう、全力で!」
フィリーネのやる気は燃え上がった。そうだ、クラインからもらいっぱなしではいけない。ここはひとつアーベルと思いきり出歩いて、周囲の人達に見せつけてやらなければ!
(ほ、本当にいちゃいちゃするわけじゃなくて、演技だけど!)
そこはちゃんとわかっているので問題ない。