貧乏国の姫であるため、他国の姫とは違う感覚を持つ主人公。大国から王太子の結婚相手を探す招待状を受けながらも、そこに本質をおかず、彼女の狙いは自国の産業の売り込み。国のため、国民のためと自分の結婚話を二の次に活動する彼女。そして、両親の強引な企みにより、結婚相手を選ばなくてはいけない状況に追い込まれた王太子。
結婚相手という思惑がかち合わない二人の、契約上の付き合い。
それが、なぜか近づいたことにより互いにそれぞれのよいところを見つけ、よりよい刺激を受けていくこととなる。
恋に発展してはいけない人。だけど、惹かれていく二人。ただの恋だけではなく、それぞれの国を想い、互いに刺激をもたらせる二人の関係性がとても魅力的でした。