あの夏、君に恋してる
名前知ってます、って言いそうになった。

こんなに顔が整ってるのだから、少し鼻につくような態度かと思ってたら、爽やかで優しくて、、

(こりゃあモテるわけだわ。)

1人で納得してしまった。




「え〜!叶瑚、夏空先輩とペアなの?ラッキーじゃん!チャンスじゃん!ちょー運良い!!」


昨日まで散々、昔から運が悪いってばかにしてきたくせに、ひーちゃんったらころころ変わるんだから。


「だから、私、夏空先輩のこと好きじゃないってば〜!」


「私はお似合いだと思うんだけどな〜!」


「もうひーちゃん!!!」


ひーちゃんといつものようにじゃれあっていたら、教室のドアの方が騒がしくなった。


「叶瑚!国語の教科書貸してくれない?」
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