あの夏、君に恋してる
「叶瑚、そんなに夏空先輩のこと気になるの?」


ひーちゃんがくすくす笑ってる。


「え…?あ!違うよ!!ちょっと別の事考えてたの〜!」


「へー、叶瑚は王道イケメン派か〜」


「だから、違うってば!!!」


先輩のことを見つめていた私を、ひーちゃんは、すっかり私が夏空先輩が気になっていると思い込んでいるようで、帰るまで散々いじってきたのだった。
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