【完】あなたなんていらない
小さい頃から手を差し伸べてくれたユウに頼りすぎていたのかな?



あなたが離れていって、あたしはどうすることもできなかった。



優しいユウが、なにか思いつめたような顔をしていたときも、イライラしていたときも、あたしはなにもできなかった。



どんなときだってあたしを救ってくれたのはユウだったのに。



あたしは、ただおかえりと言ってご飯を温めることしか、できなかった。
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