二番目……
「うわぁ!可愛い!!」

僕のお仕事は、うさぎのハナちゃんのお世話………ではなくって、

新しいうさぎの赤ちゃんのお世話だった。

さっき届いたんだけど…

園長先生はまだお仕事があるから…お世話して欲しいって。

ハナちゃんは、当番の先生達がお世話して連れて来るけど…

赤ちゃんはまだ小さいから…年少組の子が慣れるまで園長室にいるんだって。

でも、ご飯をあげたり可愛いがったり出来ないから……

僕がちょっとの間、お世話することになったんだ。

干し草をあげたり、うさぎフードやお水をあげたり

名前がまだないから『赤ちゃん』って呼んで話してあげたり……

本当に忙しいんだよ。

もう、悠や唯ちゃんを淋しいって言ってられないくらい。

「赤ちゃん、こっちにおいで。」

最近は、僕のことをママだと思ってるみたいで

お水を取りに、手洗いの所に行くと……後ろをぴょんぴょん跳んで

ついてくるんだよ。

おやつだって、手のひらで食べるし。

悠も覗きに来て

「ケン、良いなぁ~」って笑ってる。

でも、やっぱり僕は知ってるよ!

これも………悠が園長先生に言ったんだよね。

だって………

悠が来た次の日から…魔法がかかって……淋しくないもん。

悠は僕の魔法使い!

大好きだけど、やっぱり言ってやらない!

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