"鬼"上司と仮想現実の恋
次に、水しぶきいっぱいの絶叫アトラクションに並んだ。

最後、変な顔で写真に撮られたが、記念なのでついつい買ってしまった。

パレードも見た。

他にもいくつものショーやアトラクションを満喫していると、あっと言う間に閉園時刻になってしまった。

「夢の時間が終わっちゃうね。」

私がそう言うと、部長は

「延長する?」

と聞いた。

「え?」

私が不思議に思って部長を見上げると、部長は目の前のお城のような建物を指差した。

「暁里が良ければ。
そして、運良く空室があれば…だけど。」

どうしよう?

ここには泊まってみたい。

だけど、それって、そういう事だよね?

夏休みの週末だし、空いてないかもしれない。

だったら、神様の言う通りでいいのかも…
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