"鬼"上司と仮想現実の恋

私は部長の腕枕で微睡みながら聞いた。

「ねえ、部長。
こんなにすごいお部屋に泊まってよかったん
ですか?」

「いいんだよ。
俺がそうしたかったんだから。」

「でも、高いですよね?」

「暁里の初めては、思い出に残るところでって
思ってたから。
ここなら、一生忘れないだろ?」

「はい…」

嬉しい…
初めてが部長でよかった…

「風呂、用意してくる。」

「え?」

「一緒にジャグジー入ろ?」

「えぇ!?」

「くくっ」

部長は、するりとベッドから抜け出してバスルームへと入っていった。

お風呂って…
お風呂って…
明るい所で裸を見られるって事だよね?

ムリ〜!!
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