"鬼"上司と仮想現実の恋

すぐに、部長は戻ってきてまたベッドに潜り込んでくる。

「くくっ
暁里、顔、真っ赤だよ。

大丈夫。
バスソープ入れてきたから。
あわあわで、何も見えないよ。」

ほっ…
私が考えてる事なんて、部長は全部お見通しなんだ…

私は、昨日のバスローブを羽織ると、部長に手を引かれて、バスルームに入った。

「うわぁ
映画に出てくるお風呂みたい。」

「お姫様気分を味わって。」

部長は私から、するりとバスローブを剥ぎ取った。

私は慌てて湯船に入る。

すると後から部長も入ってきた。

泡の下で部長に抱きしめられる。

「暁里、洗ってあげる。」

そう言って、部長は私の肌をそっと撫で始めた。
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