"鬼"上司と仮想現実の恋
週末かぁ…

部長、何してるかな?

会いたいなぁ…

なんで、毎日、会ってるのに、こんなに会いたいんだろう?


私は気持ちを切り替えて、洗濯、掃除など、家の事を片付け始めた。

久しぶりにシーツも洗って、布団も干す。

のんびりやっていたら、それだけで、午前中、潰れてしまった。


11時半。

お昼ご飯、何にしようかなぁ…

とりあえず、買い物に行って、決めよう。

私がバッグを手に家を出ようとすると、携帯が鳴った。

ディスプレイには、『佐久間部長』の文字。

「こんにちは!」

私が出ると、

「こんにちは。」

と部長のいつもの低い声。

私は、それを聞くだけで嬉しくなった。
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