"鬼"上司と仮想現実の恋
「じゃあ、スーパーに行ってもらってもいい
ですか?」

「了解。
どこのスーパー?」

「じゃあ、そこを右に曲がって…」

私はスーパーまでの道順を教えた。


「何にしようかなぁ。
部長は、好き嫌い、ありますか?」

「特にないけど、パクチーは苦手かな。」

「ふふっ
心配しなくても、そんなの使った料理なんて、
作った事もありませんよ。」


結局、暑いので、そうめんを食べたいという事になった。

初めての手料理が、そうめんって…

やる気出ないなぁ…


カートの中にそうめんと薬味、副菜用の胡瓜や卵を入れる。

ついでに、来週分の食材の買い置きもしておく。

レジで精算していると、部長がカードでさっさと支払ってしまった。
< 169 / 407 >

この作品をシェア

pagetop