"鬼"上司と仮想現実の恋
ワイシャツ
翌朝、目覚めると、私のベッドにあるはずのない物があった。

男物のワイシャツ…

これは、どういう事?

私は一生懸命、記憶を辿る。

田中君と飲みに行って、酔っ払って、田中君に抱えられて店を出て…それから?

覚えがない…

これは、田中君の?

白地に淡いブルーのストライプ。

田中君は、昨日、どんな服着てたっけ?

ダメだ、思い出せない…

とりあえず、これは洗濯して、会社に行こう…

私は洗濯機を回し、朝食を食べ、身支度を整える。

洗濯物を干して、家を出る。

いつもより10分程遅い電車に乗る。

それでも、まだラッシュ時に比べれば余裕がある。

私はスマホを取り出して、ダイアリーを開く。
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