"鬼"上司と仮想現実の恋

うん！
クマさんも応援してくれてるし、頑張ろう！！

私は勇気をもらって、明るい気分で会社へと向かった。


「おはようございます！」

私は元気よく挨拶をして席に着く。

「瀬名、練習するぞ。
会議室へ来い。」

部長に呼ばれて、会議室へ行く。

今日、行く所は、以前、長谷部主任が設計して私もプログラミングをしたシステムが入っている会社。

新たに追加するシステムを提案する予定。

部長を先方の部長役に見立てて、練習する。


ひと通り、ロープレを終えると、

「うん、大丈夫。
相手はこちらの思う通りには動かないけれど、
普段の瀬名のままで、誠実に対応して説明
すれば、このシステムの良さは分かって
もらえるから、緊張せずにリラックスして
行け。」

と部長が言ってくれた。

私は、SEとして通っていた感覚で話そうと心に決めて、席に戻り、準備をする。