"鬼"上司と仮想現実の恋
クマさんに応援してもらえると、がんばれる気がする。

クマさんは、例え恋愛対象じゃなくなっても、私にとって特別な存在である事に変わりはない。


「おはようございます!」

挨拶をして、席に着く。

今日持って出る資料などを準備する。


「おはよう。」

田中君が出勤してきた。

「おはよう。」

私も挨拶を返す。

「あれ?
お前、緊張してる?」

田中君が笑う。

「今日から1人なんだよ。
緊張するに決まってるでしょ!
笑わないでよ。」

私が言うと、

「ほら。」

と田中君は、自分の名刺を1枚くれた。
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