"鬼"上司と仮想現実の恋
18時。

私は会社を後にする。

駅のホームで待っていると、悠貴さんが現れた。

「お待たせ。
さ、行こう。」

悠貴さんに手を引かれて電車に乗る。

着いた先は、スカイツリー。

高速エレベーターでフレンチレストランに向かう。


時刻は19時。

「佐久間です。」

悠貴さんが名乗ると、すぐに席に案内された。

「夜景が綺麗ですね。」

「ああ。」

今日の悠貴さんは、なんだかいつもより口数が少ない。


しばらくして、店員さんがグラスにシャンパンを注いでくれた。
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