"鬼"上司と仮想現実の恋
「暁里、誕生日おめでとう。」

「ありがとう。
こんな素敵な所へ連れてきてもらえると
思ってなかった。」

私はシャンパンを一口飲んだ。

「ん、これ、おいしい〜!!
いくらでも飲めそう。」

私が言うと、

「今日はほどほどにしとけよ。
飲み過ぎて誕生日の思い出を全部忘れる
なんて、残念すぎるからな。」

と言われてしまった。

「ふふっ
そうですよね。
今日はこの1杯でやめておきます。」

私たちは、素敵な夜景と共に、おいしいお料理をゆっくりと楽しんだ。

最後のデザートは、なぜか私と悠貴さんは違うものだった。

Bon anniversaire

私の大きなお皿には、チョコレートソースでそう書かれていた。
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