"鬼"上司と仮想現実の恋
「悠貴さん、ありがとう。」

私は改めて、お礼を言った。

「暁里、プレゼント、貰ってくれる?」

悠貴さんが言った。

「もちろん。
悠貴さんが選んでくれたものなら、何でも
嬉しいよ。」

私がそう言うと、悠貴さんは小さな箱を取り出した。

「開けてみて。」

悠貴さんに言われて、私は箱を開ける。

中には、店内の薄暗い照明でもきらりと光るダイヤの指輪。

………………


………………


だけど、この指輪………


「悠貴さん?
あの、私、今、ちょっと混乱してるんです
けど………」

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