"鬼"上司と仮想現実の恋
「そしたら、暁里はそれを見て失恋したって
言うから、驚いた。
暁里は、顔も名前も肩書きも分からない
状態の俺に惚れてくれてたって事だろ?」

そんな事、あるの?

「ちなみに、クマは、俺の子供の頃のあだ名。
『さくま』の『くま』」

「あ!!
そう言われてみたら…
あ、そっか。」

「俺は、暁里が気付いてないのをいい事に、
実はちょっとずるい誘導もいっぱいした。
だけど、俺と暁里は、出会うべくして
出会ったんだと思う。
だから、これから読み返して、怒るのは
なしな。」

「ええ〜!?

っていうか、なんか驚き過ぎて、プロポーズの
感動がどこにもないんですけど!!」

「ごめん。
俺も、プロポーズの緊張より、正体をバラす
緊張の方が大きくて、あんまり覚えてない
かも。」

「はぁ!?」


「くくくっ
じゃあ、改めて3回目。
暁里、結婚しよう!」


「………はい!」








─── Fin. ───







*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

続編のリクエスト、ありがとうございます。

あとがきの後に、以下、追筆しました。
併せて、ご覧ください。(*´艸`)キャ

『翌日』
『呼び出し』
『挨拶〜瀬名家へ〜』
『挨拶〜佐久間家へ〜』
『両家 顔合わせ』
『連休 前夜』
『クリスマスイブ』
『新年会』
『歓迎会その②』
『独身 最後の…』
『結婚式』
『結婚パーティー 東京にて』
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