"鬼"上司と仮想現実の恋
「ごめん。これからは、気を付ける。」

私は田中君に謝って、仕事に戻った。

…はずだった。

「ちょっと、暁里さん!
今のどういう事ですか?」

私たちのやりとりが聞こえたみたいで、桜が開発課から、乗り込んできた。

「え!?
いや、あの…」

私がしどろもどろになっていると、

「ああ!!!
暁里さん!
これ!何ですか!?」

と桜が指輪に気がついた。

「暁里さん、今日こそ、白状して
もらいますよ!
これは、誰に貰ったんですか?」

「あの、それは…」

私が言い淀んでいると、百合ちゃんもやってきた。

「わぁ!!!
すっごい綺麗〜!
暁里さん、結婚するんですか?」
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