"鬼"上司と仮想現実の恋
「空いた〜」

私が答えると、

「じゃあ、食べに行きましょ?
それともアルコールがあった方が話し易い
ですか?」

と桜が尋ねる。

「私、禁酒中だから。」

と苦笑いすると、

「部長!
暁里さんにお酒飲ませてもいいですか?」

と桜が悠貴さんに聞いた。

悠貴さんは苦笑して、時計を見ると、

「場所は?」

と聞いた。

「駅前のバルでどうですか?」

桜が言うと、

「分かった。
暁里、終わったら、電話して。」

悠貴さんが言うので、

「はい。」

と答えると、

「キャー!!
名前、呼び捨て〜」

と桜が騒ぐ。

うるさいので、私は急いで帰り仕度をし、桜と百合ちゃんを引きずるように連れ出した。
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