"鬼"上司と仮想現実の恋
・:*:・:・:・:*:・

駅前のバル。

ビールが届き、乾杯をする。

「で?
暁里さん、どういう事ですか?」

「そう聞かれても、何から話せばいいのか…」

「じゃあ、質問に答えてください。
いつから、付き合ってたんですか?」

と、桜。

「んー、石原さん達の歓迎会の後?かな?」

「どっちから言ったんですか?」

「ん、酔っててよく覚えてないけど、多分、
私。」

「えぇ!? そうなんですか?
部長、自分から言いそうですけど。」

「そう…なの…かな?
部長が言う前に私が酔って口走っちゃった
から…かも。」

「じゃあ、プロポーズはいつ?」

「昨日。
…私の誕生日だったから。」

「そうなんですね!
それは、どっちもおめでとうございます!」

百合ちゃんが手を叩いて祝ってくれる。
< 248 / 407 >

この作品をシェア

pagetop