"鬼"上司と仮想現実の恋
「ん?
私がずっとSNSだけで繋がってて、片思い
してた人。」

「え!?
つまり、SNSで繋がってた誰だか分からない
人を暁里さんは好きになって、それが部長
だったって事ですか?」

桜は目を丸くした。

「そう!
びっくりでしょ〜?
それをプロポーズの時に教えられたら〜、
プロポーズの感動なんて、どこかに
行っちゃうよ〜」

私が笑うと、桜と百合ちゃんが同時に叫んだ。

「それって運命の人って、事じゃない
ですか!?」
「運命で繋がってたって事ですよね!?」

2人は興奮して、目をキラキラさせている。

「そうなのかなぁ。
そうだったら、いいなぁ。」

私が言うと、

「絶対、そうですよ!
いいなぁ。
私にも、運命の人、現れないかなぁ?」

と桜が言った。
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