"鬼"上司と仮想現実の恋
「あ、あの…」

私が焦っていると、

「くくっ
なんか勘違いしてないか?」

「へ?」

「食事に来ただけだから。」

そう言うと、部長はフレンチレストランへ入った。

私も慌ててついていく。


部長はメニューを広げながら、

「ワイン飲むか?」

と聞いた。

「いえ。」

と答えると、

「くくっ
遠慮しなくても、今日も送ってやるぞ。」

と笑う。

「いえ、結構です!」

「コースでいいか?
嫌いな物はある?」
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