"鬼"上司と仮想現実の恋
「今日は、18時には終われそうですけど、
何か?」

「じゃあ、そのあと、空けといて。」

「?
はい、何かあるんですか?」

「後で説明する。」

「はぁ…」

私は、よく分からないまま、席に戻って仕事の続きをする。


・:*:・:・:・:*:・

18時。

「部長、終わりましたけど、何でしょう?」

私は部長席に行って、尋ねた。

「じゃあ、行こうか。
社内だから、荷物は何もいらない。」

「はい。」

そう言われて、悠貴さんの後ろについて行く。

エレベーターに乗り、悠貴さんは9階のボタンを押した。

「え!?
9階!?」
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