"鬼"上司と仮想現実の恋
「でも、基準はやっぱりお姉ちゃんなんです
ね。」

と晴が言うと、

「そりゃあ、暁里の妹さんだもん。
どうしても、暁里と似てるところとか、
違うところを探しちゃうよ。
暁里はこうやって育ったんだな…って
思いながら、見てたから。」

と悠貴さん。

「お姉ちゃん、愛されてるね〜」

旭がからかうから、思わず怒りそうになったけど、悠貴さんがいるから我慢、我慢。

「いいでしょ?」

私が言うと、

「うわっ、お姉ちゃんがのろけてる!」

とまた旭が喧嘩を売ってくる。

「悪い?
羨ましいからって、僻まないの。」

と私が言うと、

「なんか、お姉ちゃん、前より強くなった気が
する。」

と晴が言った。
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