"鬼"上司と仮想現実の恋
シーソーを渡って、階段を登って、滑り台を降りて………

ペンギンの運動会のようだった。

かわいい〜!!!


大満足の私は、ショーが終わると、スタジアムに入った。

大好きなイルカショーが始まる。

華麗なジャンプをするイルカ達も素晴らしいけど、ライティングやウォーターカーテンなどの演出が美しくて、目を奪われた。

1人はしゃいでいる私を、悠貴さんは優しく見守ってくれている。


ショーが終わって、私は、悠貴さんを見て言った。

「ごめんなさい。
私ばっかり楽しんで。」

「何、言ってるの。
俺も楽しかったよ。
暁里が喜んでる顔を見るのが、俺は何より
嬉しいんだから。」

そう言って、悠貴さんは私の頭をぽんぽんと撫でてくれる。
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