"鬼"上司と仮想現実の恋
「そういうものですか?
私は普通だと思ってやってましたが…」

私は照れ隠しにワインを飲んだ。

「ネイル…」

「え?」

「いや、ネイル、綺麗だな…と思って。
流行りなのか、それ?」

「これは、知り合いのネイリストさんに
やってもらったんです。
オリジナルなんですよ。
指先に砂浜の海岸があるなんて、
素敵ですよね。」

「ああ。
上手いもんだな。」

食事が終わると、部長は家まで送ってくれた。

「今日は、ご馳走様でした。
それに、また送っていただいてありがとう
ございました。」

「いや…
それじゃ。」

部長は、車を走らせ帰って行った。

はぁ………
疲れた…
いろいろ考えるのは明日にして、今日はもう寝よう…
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