"鬼"上司と仮想現実の恋
「ちなみに、悠貴さんの理想の結婚式は?」

「俺は…、そうだな、暁里が幸せそうな
結婚式かな?」

悠貴さんってば…
また私のきゅんきゅんが止まらなくなるじゃない…



・:*:・:・:・:*:・

食事を終えた私は、また悠貴さんの部屋に連れて来られてしまった。

「悠貴さん、明日は仕事だし、私、金曜の
夜から、帰ってないんですよ。
一度帰らせてください。」

「ヤダ。」

こうなると、悠貴さんは私の言う事など聞いてくれない。

いつもは何でも私の言う事を聞いてくれるのに。

「悠貴さん。
悠貴さんへのクリスマスプレゼントも私の
部屋にあるんです。
取りに帰らせてください。」

悠貴さんの目が少し迷いに揺れる。
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