"鬼"上司と仮想現実の恋
「で?
話したい事があるんでしょ?
お姉さんが聞いてあげるよ。」

私が言うと、2人は顔を見合わせる。

「桜からいいなよ。」

「いや、百合ちゃんからどうぞ。」

2人、何を照れてるんだか…

「はいはい。
じゃあ、桜からどうぞ。」

「え?」

「まずはクリスマスデートの報告からかな?」

私が促すと、

「あの日、主任はドライブに連れてって
くれて…」

と話し始めた。

どうやら、桜から誘って24日と元日もデートをしたらしい。

「すごいじゃん!
どっちも全く気がなければ、断る日だよ。
桜はどうなの?
自分から誘ったんだから、いいな…とは
思ってるんでしょ?」
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