"鬼"上司と仮想現実の恋
詳細は何も分からないのに、勝手に涙が溢れてきた。

会った事も、見た事すらない人に恋をして、勝手に失恋なんて、情けないにも程がある。

でも、悲しいのはしょうがない。

泣いて忘れよう…

それでも、にっこり笑ってクマさんへコメントする。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
クマさんが会いたかったという女性、きっと素敵な方なんでしょうね。
私もぜひ会ってみたいです。
クマさんの想いが彼女に届きますように…
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*


今日は、どうせ予定はない。
泣いて過ごしてもいいよね。

それでも私は、ダイアリーに投稿する写真を撮るため、着替えて外に出た。

今日は、雨。

マンション脇の生垣の下に生えたクローバーを写真に収める。

雨粒を弾いてキラキラとした露を乗せた緑の葉。
私は部屋に戻ってダイアリーに投稿する。
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