"鬼"上司と仮想現実の恋
・:*:・:・:・:*:・

23時半。

大いに飲んで食べて喋った私たちは、店を出て、解散した。

桜と長谷部主任は一緒に帰り、百合ちゃんは田中君が送っていく。

私と悠貴さんも、仲良く一緒にタクシーに乗った。


明日は新幹線で岐阜へ移動する。

シャワーを浴びて、早めに寝よう。

私は、悠貴さんの腕の中で、今夜も幸せな夢を見る。

おやすみな………
ん?

「悠貴さん!?
今日は、寝ます!
おやすみなさい!!」

パジャマのボタンを外そうとする手を抑えて、私は背を向けた。

「暁里…」

ちゅっ

悠貴さんは、首筋に耳たぶに瞼に何度もキスを落とす。

どんなに頑張っても、最後には悠貴さんに流されてしまう私は、なんなんだろう?

私は、大好きな悠貴さんと、今夜も幸せな夢を見た。





─── 独身 最後の… Fin. ───
< 374 / 407 >

この作品をシェア

pagetop