"鬼"上司と仮想現実の恋
背筋を伸ばして話す悠貴さんは、本当に凛々しくてかっこいい。

最後は、私も一緒に頭を下げた。


その後、私たちは、会場の外で列席者を見送り、披露宴を終えた。



・:*:・:・:・:*:・

19時。

友人たちが二次会を開いてくれた。

披露宴に出た子たちから、馴れ初めの動画について語られてしまい、とても恥ずかしい。

「暁里、あの写真にあったのスイートルーム
だよね?」

と、わざわざホテルのホームページの室内写真を見せられる。

そこは1番触れて欲しくないのに…

「見て、見て!
一泊50万だよ!!」

「え!?」

私は思わず振り返ってしまった。

「ほら!」

と友人はホームページの価格を見せる。

私は、思わず、悠貴さんを見上げた。
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