"鬼"上司と仮想現実の恋
ん?
悠貴さん、女にドライだったの?

思い返せば、色仕掛けで迫ってた上村さんには、とっても冷たかった…

あれが本来の悠貴さん?

私は、私の知ってる悠貴さんと、お友達の知ってる悠貴さんが違う事に驚いた。


その後、恒例のビンゴ大会などで盛り上がり、21時半に閉会となった。

色々、準備をしてくれた幹事の友人たちには、感謝してもしきれない。


私たちは、お礼を述べて、さっき披露宴を行ったホテルに戻った。


今夜はここで一泊して、明日の朝、東京へ戻る。


「暁里、今日は疲れただろ?」

部屋に入るなり、悠貴さんは私を抱きしめて言った。

「悠貴さんこそ。」

私が言うと、

「俺は大した事ないよ。
お色直しも、袴とタキシードしかないし?」

と笑った。
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