"鬼"上司と仮想現実の恋
「くくっ
部長でも、そんな顔するんですね。
ちょっと、気分いいです。」

田中君が笑う。

「田中君!
それ以上、余計な事言ったら、私も
百合ちゃんにある事ない事言うからね!」

私が言うと、

「瀬名!
お前、性格悪いぞ!」

と返す。

「ふふっ
百合ちゃんに言われて困る事があるんだ?」

私がにやにやしながら言うと、

「うるさい!」

と田中君はそっぽを向いてしまった。

そこへ、社長がやってきた。

「悠貴、暁里さん、おめでとう。」

「ありがとうございます。」

私が返すと、

「いやぁ、あの動画は何度見てもいいね〜」

とにこにこご満悦な様子。
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